ウイスキーを飲んだことがない人は、
「ウイスキーって臭そう」
「ウイスキーってエグそう」
「ウイスキーは薬みたいな臭いがする」
…なんて感じたことがあるかと思います。
それでも、この記事に目を留めて下さった方は、
・ウイスキーを友達から薦められたとか、
・ドラマでウイスキーを飲んでいるシーンがカッコ良かったとか、
・ウイスキーの広告が気になったとか、
ウイスキーに対して何かキッカケがあったんでしょう。
せっかくウイスキーに興味を持ったその『縁』を、この記事でウイスキーを飲むことに結び付けたいと思います。
1.ウイスキーとは?
2.ウイスキーの種類
3.ウイスキーの五大産地(五大ウイスキー)
4.おすすめのウイスキー
5.ウイスキーの飲み方
1.ウイスキーとは?
理屈っぽいことはあまり書かないことにしたいですが、少しは書いておかないとウイスキーを飲んでも面白くないと思いますので、簡単に書いておきます(笑)
ウイスキーの定義は国ごとに違っていて一概には言えませんが、一般的には下記の要件を満たしたものです。
・穀物を原料とすること
・麦芽の酵素で糖化、発酵をさせて蒸溜をした『蒸留酒』であること
・木でてきた樽に貯蔵して熟成させていること
穀物とは、大麦、小麦、トウモロコシ、ライ麦など。
蒸留とは、糖化、発酵させてできた『醸造酒』を熱すると、アルコールは水より先に蒸発していく性質があるので、それ利用して、蒸気を冷やし液体に戻すこと。細かいことを言うと蒸留方法はひとつではありませんが、ここでは省略しますね。
そうそう、超簡単に言うと、醸造酒であるビールを蒸留したものがウイスキーです。
貯蔵、熟成は文字通りですので説明不要ですね。ウイスキーが琥珀色なのは樽の色素が溶け出たからです。
ちなみに、ブランデーはブドウから造られています。
2.ウイスキーの種類
ウイスキーは、原料、製造方法の違いから、モルトウイスキーとグレーンウイスキーに分かれています。
大麦だけで造られたウイスキーをモルト(大麦麦芽)ウイスキーと言って、これはウイスキーを飲まない人でも耳にしたことがあるでしょう。
ちなみに、大麦は種子のことをいいます。その種子を発芽させたものが麦芽です。
グレーンウイスキーは、トウモロコシ、小麦、ライ麦などをメインにして、大麦麦芽を加えたウイスキーです。
モルトウイスキーは樽で長期間熟成させることから、樽の香りを強く感じ、深い味わいが特徴です。
グレーンウイスキーも樽で熟成されますが、モルトウイスキーに比べると穏やかで軽い風味が特徴です。
そして、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを合わせたものをブレンデットウイスキーと言います。市場に多く並んでいるのはブレンデットウイスキーです。
モルトウイスキーは個性が強いので、初めはグレーンウイスキー、ブレンデットウイスキーがおすすめですね。
3.ウイスキーの五大産地(五大ウイスキー)
五大産地は、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本で、なんと、日本も五大産地に含まれているんです。
意外だと思いませんか?
日本もなかなかやるじゃん!! って感じです !
五大ウイスキーの特徴を簡単に書きますね。
・スコットランド(スコッチウイスキー)の特徴は、麦芽を乾燥させる時にピート(泥炭)を使用することで、独特のスモーキーな香り含まれていることです。木炭を焚いても良いように思いますが、スコットランドは木々が少なく木炭よりも泥炭の方が身近だったのが由来のようです。
このピート香は、初心者は苦手に思うかもしれません。
・アイルランド(アイリッシュウイスキー)は、ウイスキー発祥の地と言われています。
基本的にピートを焚かず、蒸留回数も多い製法なので軽い口当たりで初心者にもおすすめです。
・アメリカ(アメリカンウイスキー)は、中でもバーボンが有名です。バーボンもウイスキーの仲間だって知ってました??
アメリカウイスキーの原料は、主にトウモロコシ使うことが多いのと、熟成する樽はその内側を焦がしたホワイトオークの新樽を使用するため、他国のウイスキーに比べて独特の香りがあります。初心者には飲みにくいものが多いかもしれません。
・カナダ(カナディアンウイスキー)も、主にトウモロコシを使用して造られていますが、アメリカのウイスキーに比べて軽い口当たりで飲みやすいウイスキーです。
・最後に日本(ジャパニーズウイスキー)は、スコットランドのウイスキーを手本に、日本人の口に合うように造られたウイスキーです。ご存じだと思いますが今は世界的に認められて、モノによっては品薄の状態になり価格が跳ね上がっているウイスキーがありますね。
4.おすすめのウイスキー
簡単に説明してきましたが、上記の中からおすすめしたいのは、やはり日本人の口によく合っているジャパニーズウイスキーです。クセがなく飲みやすいウイスキーが揃っています。
「えっ? ウイスキー=洋酒だから、外国産のウイスキーを薦められるかと思ったのに…」って??
はい、外国産のウイスキーも美味しいものがたくさんあります。
でも、日本のウイスキーのクオリティってすごいと思いますよ。
日本のウイスキーは「お・も・て・な・し」ではないけれど、日本人が造った『日本人らしさ、繊細さ』が如実に表れているのを感じます。
では、おすすめのウイスキーに移りますね。
価格が高いものから低いものまでいろいろありますが、初めは2,000円前後のものが手ごろでおすすめです。
価格が700ml前後で約1,000円以下のウイスキーは、ウイスキーをスピリッツで薄めているものが多いので、初めてのウイスキーでは避けて下さい。ラベルの原材料欄にスピリッツと記載されています。
サントリーリザーブ。
これが一番おすすめです。若干ピート香を感じますが、フルーティーで甘みもあって初心者でも飲みやすい仕上がりです。
スーパーニッカ。
サントリーリザーブと対をなす位置にあるウイスキーです。これもピートの香りがありますが、飲みやすいウイスキーです。
サントリー オールド。
『ダルマ』や『タヌキ』の愛称で昔から愛されていますね。日本で一番知られているウイスキーかもしれません。
それだけのこともあって、風味も良くまろやかで初心者におすすめです。
ブラックニッカディープブレンド。
これは、サントリーオールドと同レベルのウイスキーです。
少しピート香が感じられますが、初心者にも飲みやすいウイスキーです。
最後はミニチュアボトルのセット。初めはこういうのも楽しいかもしれないですね。
5.ウイスキーの飲み方
ウイスキーの飲み方は、ストレート、オンザロック、水割り、炭酸割りなどさまざまですが、お酒をあまり飲み馴れていない方は、水割りをおすすめします。
ウイスキーと水を、1対2~3で割るのが良いでしょう。
それでも飲みにくかったら、水でもっと薄くするか、炭酸割りにしてハイボールにすると飲みやすいかもしれません。
・まとめ
*ウイスキーは、穀物を原料とし、麦芽の酵素で糖化、発酵をさせて蒸溜をし、木の樽で熟成されたものです。
*ウイスキーには、モルトウイスキーとグレーンウイスキーがあり、それらを合わせたものがブレンテッドウイスキーです。
*ウイスキーの五大産地は、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本です。
*オススメのウイスキーは、ジャパニーズウイスキーです!!