首都圏からの日帰り温泉は、群馬県の伊香保温泉がおすすめです

1.伊香保温泉は東京の池袋から、車でわずか2時間
2.伊香保温泉について
3.伊香保温泉のメインストリート『石段街』から伊香保温泉露天風呂へ
4.時間に余裕があるなら、水沢観音、水沢うどん、伊香保グリーン牧場へ

毎年行われている『都道府県魅力度ランキング』で、なぜかいつも評価が低い群馬県。
いや、群馬県だけでなく同じ北関東の栃木県、茨城県も評価が低いです。
僕から見るとその3県はどこも魅力があるのに、なぜ、いつも下位なのか不思議に思います。

僕は群馬県の隣の埼玉県人ですが、群馬県の魅力は、温泉、テーマパーク、食べ物、自然などたくさん思い浮かびます。
なのに、どうして魅力度が低いんでしょう??

ここでは、群馬県の魅力の全ては書き切れないので、温泉、しかも伊香保温泉の日帰り旅行だけに絞って書きます。

1.伊香保温泉は東京の池袋からでも、車でわずか2時間

伊香保温泉を取り上げた理由は、何と言っても東京から近く日帰りでも楽しめること。
あと、僕が大好きな温泉だということ(笑)
東京から近いというだけでも魅力があると思いませんか?
例えば、池袋から行く場合、道路が混んでいなければ2時間もかからないで伊香保まで行けることもあります。
それと、伊香保の温泉街となっているメインストリートの石段街は今も昭和時代の雰囲気で、タイムスリップをして『昭和時代に行ける』という魅力もあります。
そう、車でわずか2時間走るだけで、伊香保だけではなく昭和時代にも行けるんです。
温泉地は全国にいろいろありますが、行ってみると住宅地の中にあるような温泉街があったりして『温泉街』らしくない所がありますよね。
テレビなどでよく取り上げられる温泉地を見ていて、だいたい共通しているのは、いかにも『温泉街』という風情、情緒を感じられるところ。
伊香保はそれに当てはまります。

ちなみに、伊香保へは自動車で行くのがオススメですが、新宿駅、東京駅、川越駅、新越谷駅、八王子駅などから高速バスも行くこともできますよ。

伊香保は池袋近辺から2時間程度で行けるので、日帰り温泉として楽しんで来ることも可能ですが、
2時間もかけて行くことを考えると、実際のところ日帰りはもったいない気がします(笑)
時間があれば、1泊することをお薦めしたいですね。
1泊すれば周囲にあるテーマパークや自然なども観られて満喫できますから!!

2.伊香保温泉について

伊香保温泉へ行く前に、その温泉について少し説明しておくと…。

伊香保温泉は戦国時代に造られたようですが、温泉そのものはそれ以前に遡って存在していたようです。
その湯は、黄金(こがね)の湯と呼ばれ、鉄分が多く茶褐色をしていて、湯に顔を近づけると鉄っぽい匂いが漂います。
『黄金の湯』という名前は、その湯の色から名付けられたとのこと。
ついでに書いておきますが、今は全国の温泉地に温泉饅頭がありますよね。
その温泉饅頭の色は大抵、茶色をしています。この色は伊香保温泉の饅頭屋さんが黄金の湯の茶褐色に似せて作ったのが始まりだそうです。
そう、温泉饅頭は伊香保が発祥だと言われています!

伊香保には、茶褐色の黄金の湯だけではなく、もうひとつ『白銀(しろがね)の湯』という温泉も湧いています。
この湯の歴史は浅く、平成に入ってから湧出されたんだとか。
湯の色が無色透明なことから『白銀の湯』と名付けられたようですね。

黄金の湯の効能は、神経痛・筋肉痛・関節痛・うちみ・くじき・きりきず・やけど…など。
また、身体を芯から温めて血行促進させるので、女性には「子宝の湯」として親しまれているようで、女性向きの温泉なんですね。
白銀の湯の効能は、病後回復期、疲労回復、健康増進などに効果があるとのこと。

2つの種類の温泉があるなら、両方に入りたいと思いますよね?
うんうん、僕もそう思う(笑)
その気持ちを叶えてくれる、両方の湯を用意している宿がありました。
僕と一緒に行きますか??

如心の里 ひびき野
福一  
ホテル天坊
お宿玉樹
ホテル松本楼

どの宿も日帰りでの利用ができます。
ただ、宿によって利用できる時間や利用できない日もあるようなので、事前に確認して下さい。
「行ってみたのに入れなかった」では、残念ですから。

3.伊香保温泉のメインストリート『石段街』から伊香保温泉露天風呂へ

話は、石段街に移ります。
初めにも書きましたが、ここが伊香保のメインストリートで、温泉街の雰囲気を一番楽しめるところ。
足が悪くなかったり、お年寄りでなければ、ぜひ、伊香保で一番有名な石段街を一番下から上って欲しいです。
石段は365段あり、それは「温泉街が1年365日、賑わって欲しい」という思いが込められているとか。
階段の所々には『55段』のように、そこの段数が刻まれています。
それを見ながら上って行くと楽しめますよ。

では、上ります。
初めに紹介したいのが、石段を100段程度上った所にある『石段の湯』という公共浴場。
ここの湯は黄金の湯で、内湯のみの浴場です。地元の人たちも入っていたりして、群馬弁が聞けたりします。
旅情を感じる瞬間ですよ(笑)

では、その石段の湯に入り…たいところですが、石段を上り始めてすぐ温泉に浸かってしまうと、
その後が疲れてしまいそうです(笑)
温泉に入るのはもう少し後にした方が良いでしょう。

この辺りから、石段沿いに旅館、土産物屋、射的場、足湯などが建ち並びます。
そこを歩いてみるだけでも行った価値がありますよ。

昔は、温泉に行くと射的場や輪投げ、スマートボール(←わかります?)などの娯楽施設が多かったものです。
今はあまり見かけなくなりました。
そういう娯楽施設は姿を消さないで欲しいですね。

この石段街は、温泉饅頭やスイーツ、串に刺した玉こんにゃくなどを売っている店もありますので、食べながら石段を上るのも楽しいです。
えっ? 食べながら歩くのはみっともないって??
いえ、そんなこと言わず、旅の時ぐらいは楽しみましょうよ。それも魅力の一つです(笑)
僕はビールでも飲みながら石段を上りたいな。

200段ぐらい石段を上った所には足湯があります。
その付近にある岸権旅館さんが無料で足湯を提供しているとのこと。
足湯なら入っても疲れないでしょうから、ちょっと寄ってみるのも良いかもしれませんね。

そこから少し上ると酒屋があり、群馬県の地酒がズラリと並んでいます。
お酒が大好きな僕は「石段街でこのお店だけあればいいかな」って感じ。。

石段を300段ぐらい上ると階段が途切れて、ひと息つける所があります。
そこで振り返ってみて下さい。
景色が見下ろせて石段を上って来たことが実感できますよ。

そして、この先、石段を約60段上った場所に群馬県有数の伊香保神社があります。
ここは、子宝や安産、縁結びにご利益があるんだとか。
カップルはぜひ、お参りして下さいね。

神社から更に奥へ行くと右側に川が見えてきます。
よ~く見ると、川の底や淵が茶色です。
そうなんです。この川の水は温泉なんですよね。
温泉をこうやって流すなんて、もったいないと思いませんか?
温泉を捨てるなら持って帰りたいよね。

川に沿って歩くと、途中に温泉饅頭屋があったり、店頭で鮎を焼いて売っている食堂があります。
ここでもまた食べ歩きが楽しめます!!

伊香保神社から5~6分でしょうか、そこには温泉が飲める『飲泉所』がありますので飲んでみて下さい。
でも、正直言って不味い。。。

そこから1分の所に終点の『伊香保露天風呂』があります。
僕は伊香保に行くと(特に日帰りの場合)、最初にここで温泉に浸かります。
この露天風呂も茶褐色の黄金の湯ね。

春や夏の緑に囲まれた中で入る露天風呂は心まで洗ってくれます。
秋には紅葉で、冬には純白の雪で癒してくれます。
ただ、ここも定休日があるので、事前確認はして下さい。

露天風呂の後は石段の方に戻ることになりますが、石段の下からのんびりと食べ歩きや土産物屋などを見ながら伊香保露天風呂に行って温泉に浸かり、そのまま石段の下に戻ると、所要時間はだいたい2~3時間。
そこで、もし、時間があれば寄って欲しいのは『伊香保ロープウェイ』です。
石段を約300段上った所から少し外れた所に、その乗り場があって、ロープウェイは約4分で標高955メートルに到達し、眺望が楽しめます。
帰りは、ロープウェイに乗らずに歩いて下りることも可能なので、それもお薦めしたいですね。

だいたいこの辺で疲れてきますが、まだ体力があるなら石段の湯に浸かって下さい(笑)

4.時間に余裕があるなら、水沢観音、水沢うどん、伊香保グリーン牧場へ

伊香保温泉にはまだ魅力があります。
温泉の前後に楽しんでもらいたい所は、、、

水沢観音(温泉街から車で約10分)
水沢うどん街(水沢観音のすぐ近く)
伊香保グリーン牧場(温泉街から車で約5分)

どれも伊香保温泉のすぐ近くです。
日帰りの場合は、時間的にその3か所を全て周るのは厳しいので、『水沢観音と水沢うどん』をセットにするか、『伊香保グリーン牧場』は単独で観て周るのが良いかもしれません。

水沢観音(五徳山水沢寺)は伊香保温泉から約10分、水沢山の麓にある天台宗の寺院。
ここは、坂東三十三観音の巡礼で十六番目の札所に指定されています。
本尊は、十一面先手観世音菩薩で平安時代に造られたものだそうです。
水沢観音に行ったら、パワースポットである『六角堂』をお参りしてください。
これは、ちよっと変わったお参りのスタイルで、回転する台座をお願いごとしながら3回押し回します。
堂の中心には、六道(りくどう)と言われる、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界を守る地蔵がお祀りされています。
人は、死後にこの六つのいずれかの世界に生まれ変わるって言われます。
六角堂をぐるりと回って祈願するのは、その世界から解脱する意味も含まれているんでしょうね。

水沢観音の次は、そこから車ですぐの所にある水沢うどん街と言いましょうか、うどん屋さんが約15軒ほど集まっている所があります。
諸説あるようですが、日本三大うどんが香川県の『讃岐うどん』、秋田県の『稲庭うどん』
そして、群馬県の『水沢うどん』と言われたりします。
この、うどんは水沢観音が参拝客のために用意したという経緯があるようですね。
水沢うどんは、讃岐うどんほど太くなく、稲庭うどんほど細くなく、その中間という感じ。
うどんの水分が多く感じられ喉越しが良いのが特徴です。
水沢うどんも群馬県の魅力のひとつなので、伊香保まで行ったなら、ぜひ、召し上がって頂きたいです。

僕が伊香保に日帰りで行ってよく失敗するのは、石段街で食べ歩きをやり過ぎてオナカがいっぱいになり、水沢うどんが食べられなくなること。
なので、計画に「水沢うどんを食べる」を入れるなら、先に水沢うどんを食べてしまうか、後にするなら、石段街での食べ歩きでオナカの調整が必要です(笑)

伊香保グリーン牧場は、文字通り(観光)牧場なので、説明は省略します。
小さな子供さん連れなら水沢観音より牧場の方が楽しめますよ。
ここは、冬季以外は定休日はないようですが、やはり事前に確認してください。
行ってみて休業日だったら、子供さんが大泣きしますから(笑)

まとめ

・伊香保温泉は東京から車で、約2時間ほどで行けて日帰りが可能です。
・伊香保温泉は『黄金の湯』と『白銀の湯』の2種類の温泉があり、両方に入ってみたい場合は宿泊施設の日帰り入浴がお薦めです。
・伊香保温泉は石段街がメインストリートです。
・メインストリートでの食べ歩きを推奨します!!
・食べ歩きの後は、温泉で癒されてください(笑)
・時間があれば、伊香保ロープウェイや水沢観音、水沢うどん、伊香保グリーン牧場で楽しみましょう。

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